マンション管理研究所 ウォームハート

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結局マンションは何年もつの?

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管理組合の皆さんからよく質問をうけるのが、

「結局、マンションって何年住めるの?」です。

また、大規模修繕工事や長期修繕計画を説明するときによく言われるのが、

「そんな何年も先の話しされたって、その頃まで生きてないよ!」です。

国交省では25年間以上の長期修繕計画を立てることを推奨しています。確かにそんな先の話し、雲をつかむような話かもしれません。

でも、内心「あなたが生きていなくても、マンションは建ち続けるし、管理不全でボロボロになったマンションを子供たちに押し付けるのかー」と決して口にできないことを思ってたりします。

ということで、マンションが実際に何年もったのかまとめてみたいと思います。

 1.日本初の鉄筋コンクリート造の共同住宅

1916年(大正5)長崎県端島(通称、軍艦島)に三菱鉱業が鉱員社宅として、鉄筋コンクリート造7階建て(30号棟)を建設。

2015年に世界文化遺産の構成遺産にもなりましたので、皆さんもご存じのことでしょう。1974年に無人島になってから人が住んでいないものの、101年が経過しても現存する鉄筋コンクリート住宅です。

2.一般市民居住用として、日本初の鉄筋コンクリート造りの共同住宅

1923年(大正12)東京市営のアパートとして、「古市場住宅」(RC造3階建て4棟、RC造3階建て1棟で124戸)が建設される。

3.現在の共同住宅の原型といわれる同潤会アパート

1926年(大正15)同潤会アパート第1号として、墨田区押上に「中野郷アパート」が建設される。同潤会は前年の1924年に起こった関東大震災義援金基金として設立された財団法人。被災者の住宅対策事業実施機関として、1926年以降1934年まで、東京・横浜の各地16か所で、耐震・耐火構造のRC造共同住宅を建設した。

1928年に建設された「三ノ輪アパート」は2006年に解体されるまでの76年間、1929年に建設された「上野毛アパート」は2016年に解体されるまでの84年間存続した。

4.公共分譲マンションの第1号

1953年(昭和28)公共分譲マンションの第1号「宮益坂アパート」(東京都渋谷区、11階建て)が建設される。東京都が住宅難の解決と土地の高度利用、都市の不燃化等を目的として供給した。

築63年経過した2016年3月に解体開始(宮益坂ビルディング・マンション建替え組合により、15階建てのマンションを再建予定) 

5.民間分譲マンションの第1号

1956年(昭和30)民間分譲マンションの第1号「四谷コーポラス」(5階建て、28戸)が建設される。日本信販の不動産部門である、日本開発(株)が分譲。築60年が経過し、現存。賃貸募集も行われている。

6.公団分譲住宅の第1号

1956年(昭和30)団地型の公団分譲住宅第1号「公団 稲毛住宅」(現・千葉市稲毛区)が誕生。

7.まとめ

鉄筋コンクリート造り建物の歴史ってまだまだ浅くて、無人になって久しい軍艦島の建物でも101年です。

現実的なマンションの寿命としては、分譲マンションとして通常の管理をされてきたと思われる「宮益坂アパート」や「四谷コーポラス」の60年前後というのは参考になるのではと思います。

最近はヴィンテージマンションなどといった考え方も出ていますが、皆さんのマンションでも2回目、3回目の大規模改修工事を行う際には、いつまでマンションをもたせるのかについて考えてみてはいかがでしょうか。