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ヒラメキ! マンション管理

福岡市在住のマンション管理士:北口秀樹のブログへようこそ

地震調査研究推進本部と福岡の活断層の地震発生確率

震災

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↑ 九州地域(評価対象地域)において評価対象とする活断層の分布(地震調査研究推進本部HPより)

① 小倉東断層
② 福智山(ふくちやま)断層帯
③ 西山断層帯
④ 宇美断層
⑤ 警固(けご)断層帯
⑥ 日向(ひなた)峠-小笠木(おかさぎ)峠断層帯
⑦ 水縄(みのう)断層帯
⑰ 糸島半島沖断層群

「〇〇地域における、今後30年間に地震が発生する確率は〇〇パーセントである。」というニュースを聞かれたことがある思います。

これはどんな機関が発表しているのかご存知でしょうか?

これは文部科学大臣を本部長とする「地震調査研究推進本部」という組織が発表しているものです。

地震調査研究推進本部(以下「地震本部」とする)とは

平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の経験を活かし、地震に関する調査研究の成果を社会に伝え、政府として一元的に推進するために作られた組織。

地震本部は、地震に関する調査研究の成果が、国民や防災を担当する機関に十分に伝達され活用される体制になっていなかったという課題意識の下に、行政施策に直結すべき地震に関する調査研究の責任体制を明らかにし、これを政府として一元的に推進するため文部科学省に設置された政府の特別の機関です。

地震本部の組織や詳しい調査研究の内容については、興味のある方はホームページを確認してもらればいいと思います。

そこで今回は、地震本部のホームページの中から、特に「福岡の活断層地震発生確率」について紹介します。

 1. 長期評価と地震発生確率値について

はじめに地震発生確率値についての地震本部の考え方をご紹介します。

▼長期評価とは

主要な活断層で発生する地震や海溝型地震を対象に、地震の規模や一定期間内に地震が発生する確率を予測したものを「地震発生可能性の長期評価」(長期評価)と呼んでいます。

▼長期評価における地震発生確率値について

(1)はじめに

日本及びその周辺は、非常に地震の多い地域です。時には、兵庫県南部地震(1995年)や東北地方太平洋沖地震(2011年)のように、揺れや津波によって大きな被害を受けてきました。こうした大きな被害をもたらす地震はどこでも起きる可能性がありますが、現在の地震学では、地震の規模やその発生日時を正確に予測することはできません。

(2)地震調査研究推進本部の取組み

地震本部では、「同じ場所で同じような地震がほぼ定期的に繰り返す」という仮定のもとに、大きな被害をもたらす可能性が高い、プレート境界やその付近で起きる地震(海溝型地震)や活断層で起きる地震について地震発生確率値を含む長期評価結果を公表しています。

地震発生確率値は、史記録や調査研究等から分かった過去の地震活動記録を統計的に処理し、「今後ある一定期間内に地震が発生する可能性」を確率で表現したものです。

(3)地震発生確率値の留意点

〇 想定した次の地震が起きないかぎり、年数経過とともに地震発生確率値は増加していきます。(過去の活動記録が不明なため、年数経過によらず地震発生確率値が変わらない統計処理を行っている場合もあります)

〇 過去の地震活動の時期や発生間隔は、幅を持って推定せざるを得ない場合が多いため、地震発生確率値は不確定さを含んでいます。また、新たな知見が得られた場合には、地震発生確率値は変わることがあります。

活断層で起きる地震は、発生間隔が数千年程度と長いため、30年程度の間の地震発生確率値は大きな値とはなりません。例えば、兵庫県南部地震の発生直前の確率値を求めてみると0.02~8%でした。地震発生確率値が小さいように見えても、決して地震が発生しないことを意味してはいません。

 ※地震は、発生すれば甚大な被害を及ぼす可能性がありますので、日頃から耐震補強や家具の固定などの対策を講じておくことが重要です。

2. 主要活断層(全国上位3区間と福岡9区間を抜粋)の長期評価の概要

算定基準日:2017年1月1日

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*1 我が国の主な活断層における相対的評価 

活断層における今後30年以内の地震発生確率によってランク分けしている。

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 ※地震後経過率が0.7以上である活断層については、ランクに「*」を付記している。

*2 地震発生確率

確率値は有効数字1桁で記述している。ただし、30年確率が10%台の場合は2桁で記述する。また「ほぼ0%」とあるのは、10-3 %未満の確率値を表す

また、平均活動間隔が判明していない等の理由により、地震発生確率及び地震後経過率を求めることができないものは「不明」としている。

*3 地震後経過率

最新活動(地震発生)時期から評価時点までの経過時間を、平均活動間隔で割った値。最新の地震発生時期から評価時点までの経過時間が、平均活動間隔 に達すると1.0となる。

 福岡の主要活断層のうち、警固断層帯(南東部)福智山断層帯はSランク評価となっています。また、宇美断層帯はZランク、その他の断層帯(6区間)はXランクとなります。

3. 過去に発生した地震地震発生直前における確率(参考)

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過去の震災発生直前の地震発生確率のみに着目してみると、決して地震発生確率が高いのものではないことが分かります。

4. まとめ

地震調査研究推進本部のホームページには、地震に関する様々な情報が発信されています。今回は福岡に限定してご紹介しましたが、その他の各地域についても詳細が載っていますので、一度確認してみることをお勧めします。

最低限、このような国が公表している情報をもとに、各地域や各町内、あるいは、各マンション単位で震災対策を考えるきっかけになればいいと思います。

地震調査研究推進本部のホームページ

地震本部